月の華


放課後


有無言わず連行されて来た銀狼の巣






光斗は女子に捕まった。





「何でそんなに嫌がる。」



「何で?何も知らないんでしょ?知ってて仲間居れるやついたら是非とも見たいよ。」






「お前がどんな奴であれ仲間だ。」





「ねぇ涼大もう分かってるんでしょ?」



「さぁね。」



「大抵の人は知っててもそーやって誤魔化す。」


「ジェミニちゃんが言う通りだよ。」





「やっぱり…ならココには入らないわ。じゃーねバイバーイ。」






私も有無言わず帰って行った。






家じゃ無くて塔に。







BARを開くとお客さんが来ていた。




「風間さんあれお願いです。:



「はい。」




「マスターこれお願いね。」




「はい。」






「嵐ランこれ教えてー」





「はい。」







静かに返事する。そして賑わうお客たち。





「嵐お疲れね」



「おぉジェミニおかえり。」





「忙しいのかしら?」




「まだ良い方だ」





「そう…上がって行くわね。」






「あ、葉月ハヅキ呼んで来てくれ。」




「わかった。」



私は赤い扉を思いっきり開けると





「ムーサ!モルスが呼んでるわよ。」




「モルス?また仕事かしら。」




「雰囲気的にはそーだったけどね。」




「分かったわ。ありがとうね今日は晩御飯どうする?」





「任務貰って帰るわよ。」




「そう。下手に動かないようにね。」






「えぇ。」




ムーサは手を振るとBARに降りて行った。









ジョクラトルはまだ捕まってるのか。と思いケータイを何気無く開くと、丁度電話が掛かってきた。















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