ビジネスおネエの長谷川君
「どこが、駄目なんスか?」


随分と藤浦さんの肩を持つ。


「どこも、別に駄目じゃないけど……そもそも好きとかそういうんじゃないし……」


「遥流さん、怖いんスか?」


ぺろんぺろんな癖に、妙に的確なやっさん。


なにがだよ、と心の中で答えてだんまりを決め込む俺。


「…………」


「…………」


あれ?


ドキッとする台詞を放っておきながら、お前もだんまりとはどういうことだ。


ちら、とやっさんを見ると何やらしょんぼりうつむいている。


「……どした?キモいんか?トイレ行くか?」


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