《大.落》♥ やらかしちまって!〜眠り姫★
「雑誌に載ろうが載るまいが関係ない。要は、あんたは一子のなんなんだ?」
答えようとする秀馬より前に一子が答えた。
「お世話になっている人なの」
「世話? お前は世話になっていると簡単に外で……接吻するのか!」
怒りに震え立ち上がり、土間に裸足で降りてきた村山父。
「お前!」
一子を押しのけて、昭和の頑固親父さながらの雰囲気で村山父は、自分より遥かに背の高い秀馬のコートの襟を掴んだ。
一子の背の低さは、どうやら父親譲りのようだった。
襟に村山父がぶら下がっているようにも見えたし、秀馬はまずいことに村山父を見おろす形になっていた。
「お前〜、俺を見下しやがって」
「いや、お義父さんが僕より背がひくいので自然と見おろす形になる訳なんです。わざとでは…」
「背が低いだと〜〜!」
ますますヒートアップする村山父。
居間から出てきた三津子が額をおさえた。「あちゃー、いっちゃったかぁ」
末子も苦い顔をして秀馬を見ていたし、
一子までもが、両手で顔を覆って秀馬の方を見ないようにしている。
ーーーなんだ? 俺、まずいこと言ったのか?