【完】銀髪ヤンキーとヘタレ少女
ざわざわと生徒たちが登校してくる。
その中の数人がなにごとだ、と面白そうだ、と中庭を覗いてくる。
「あのね、片岡くん……」
「うん?」
深く何度も深呼吸を繰り返す
震えている手を空いた手で押さえてまっすぐまっすぐ片岡くんを見つめた
「わたし、片岡くんに告白されたとき怖くて、それで付き合ったの」
「うん、知ってる」
少しだけ悲しそうに眉が垂れる
ごめんね、片岡くん
でもね、わたし片岡くんと付き合ったおかげで……