君だけに、そっとI love you.
ねぇ、……今日学校に行きたくない、私。
だるい気持ちを引きずりながら──。
とりあえず、もたもたしていると母親の怒鳴り声がそのうち飛んでくるので、朝の身支度をし始める。
制服に袖を通し、髪の毛はいつもの密編みにする。
分量の多い簾のような前髪に何度も念入りに櫛を入れる。
おできだらけの自分の顔は母親にも絶対に見られたくない──。
眼鏡をいつもよりも慎重にそおっと掛けて、自分の部屋を後にする掬恵。