君だけに、そっとI love you.
「もしもし。吉井です」
「あっ、吉井さん……。写真を送ってくれて、ありがとう」
声を少し潜めながら話す坂口くんの声──。
時々、教室のざわつく音も遠くの方から坂口くんの声と重なって聞こえてきた。
──今頃、ちょうど、お昼休みの時間が始まったところだもんね。
だけど、掬恵の頭の中が疑問符でいっぱいになる。
──『写真を送ってくれて、ありがとう』って……、
どういうこと?
坂口くん、いったい何を言ってるんだろう?
私は、一枚も写真を送っていないよ。
「えっ、ちょ……ちょっと、待って!?私は坂口くんに写真を送ってないから!」
「僕、ただお礼をちょっと言いたくて……」
「だから、私は送っていないってばぁっ……!」
「あと、吉井さんの顔色がいつもよりも白っぽくて……。あのっ、そのー……、体の具合でも、どこか悪いんじゃないかと気になって。大丈夫?」
掬恵は周翼の言葉を聞き、顔面蒼白になった。
「えっ・っ……?」