君だけに、そっとI love you.
溝口先生が掬恵の持っているカゴの中にまだ2個のお絞りが残っているのを発見した。
「まだ、お絞りが残ってるやないか。吉井、早く配ってこい!」
「はいっ!」と掬恵は返事はしたものの、残りの2個のお絞りをまだ渡していない人の顔を思い浮かべる。
坂口 周翼くんと小川 まゆ先輩だった。
どちらから先にお絞りを渡そうかと顔を見ながら慎重に考えている掬恵。
付箋で会話中の坂口くん。
“どうぞ。”と書いた白い付箋をお絞りに貼り付けて渡す?
うーん、何だか、それは変だな……。
テンションが高めの小川先輩。
お絞りを渡した瞬間、跳び跳ねて息が出来ないぐらい思いっきりハグをされそうな予感……。