【短】《純デビ×ヴァンパイアコラボ小説》 悪魔と天使と人間と吸血鬼

└★月模Side★

隣に座る葵の顔色がすぐれない事に気がついたオレは、葵をリビングから少し離れた廊下まで引っ張って来た。


「ねぇ、月模?」


オレがずっと無言のせいか、段々葵の声が不安気なものに変わる。


「葵……トヨフハ嫌いか?」


「えっ………?」


握っていた手を離して後ろを振り返ると、葵が戸惑いの目でオレを見返していた。


分かりやすいな、コイツ……葵は“嬉しい”とか“腹立たしい”とか、感情が表に出やすいタイプだからな。


「な、何言ってるの?嫌いなんかじゃないよ……亜遊ちゃん悪魔なのに、とってもいい子だもの………」
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