俺たちの妹
「かな兄……いくらなんでも、一回りも下の子には手なんて出さないよ。まずこんな年下、相手にしないでしょ」

「え、彼方。みぃちゃん…一回り下なの?」

「そうだよ。みぃはまだ16。未成年。手なんて出したら犯罪だからな」

かな兄は大和さんを脅す様に言った。

「…ハハ。参ったな…って、俺、手出すこと前提で話進んでるじゃん。流石に友達の妹ちゃんには手を出さないよ。彼方との関係も悪くなりたくないし」

「ほらね。こんな年下興味ないよ。大和さん、かな兄が嫌な事言ってすみません」

「あ、気にしないで。俺たちいつもこんな感じでジャレてるから。でもみぃちゃん。男はみんな狼だから、いくら年が離れてるからって安心しちゃだめだよ。」

「……え?」

「だから、みぃちゃんが彼方の妹じゃなかったら、俺は手を出してるよって事」

「……うそ」

「ほんと」

「だから、男の前では油断しちゃだめだよ」
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