俺たちの妹
「でも、しんどいんだろ?顔色も悪いし」
日向も学校へ行くのは反対なようだ。
「大丈夫だよ。そんなに言うほどしんどくないし…
あ、学校の時間が始まるからもう行くね。行ってきます」
俺たちの横をすり抜けて、美晴は登校しようとする。
「ちょっと待って」
美晴の手を掴んだのは日向。
「な、何?」
「今日、俺休みだから、送ってくし、迎えに行く。んで、しんどくなったらすぐに連絡して。それが条件」
「でも、ひな兄お休みなんでしょ?せっかくのお休みなのに迷惑じゃん」
日向の休みを無駄にしたくないんだろうな…
「無理して学校に行かれる方が迷惑だっつーの」
日向は苦笑い。