俺たちの妹
コンコンコン

大和の診察室のドアをノックする。

「どうぞ〜」

ガラッ

「大和、日向は?」

「彼方、落ち着いて…日向、俺に相談してくれたんだよ。今の体調と、カンファの事。
で、とりあえず診察しよってなって、立ち上がったらフラついてさ…ちょっと今意識朦朧中なわけ」

ベッドに寝かされている日向。

「意識朦朧中って…昼前に1度測ったら38度5分で、俺がもう1度計ったら、38度9分だった。測り直すまでにそんなに時間差なかったはずだよ」

「そっか〜。聴診したけど、ただ風邪だと思うんだ。だけど体温高いな…」

「もう帰らせた方がいいよな…こんなんじゃ仕事も出来ないし…」

「そうだな…昼休みに家まで送ってやれそう?無理だったら俺が送るけど…」

「昼休み中なら行けるから大丈夫。大和、ありがとな」

「じゃぁ、帰るまで点滴しとくよ。帰ったら看病するの、みぃちゃんだろ?少しでも良くなってる方がいいだろうし…」
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