俺たちの妹
日向のおでこにそっと触れて、体温計をスッと挟む。



ピピ、ピピ、ピピ

体温計の表示を見ると、38.7。


少しは下がったみたいだ。

流石体力あるな〜。




日向の部屋からそっと出て、リビングへ向かう。

リビングからはいい匂いが漂っていた。

「あ、かな兄。ひな兄どうだった?」

「38度7分で、少し下がってたよ。もう大丈夫だろ」

「そっか、よかった…」

みぃは安心した様に微笑んだ。


「晩御飯作ってくれたんだな。ありがと。でも、日向の看病と晩御飯作り大変だったんじゃないの?」

「大丈夫だよ。私も役に立てて嬉しかったし」

みぃの大丈夫はアテにならないんだけどな…

「今日は頑張ってくれたから、早く休みな。無理が続くと体調崩しちゃうから」
< 175 / 702 >

この作品をシェア

pagetop