俺たちの妹

「……………………………………え?」

葵の言ってる意味が分からなかった。

「俺はみぃの事が好きだよ。
これからもずっと一緒にいたいんだ」



「…………………………………ほんと?」

「ほんと。嘘でこんな事言わないよ」


ジワッと目の前が滲んでいく。

「私でいいの?葵ならもっと他に……」

「みぃがいいの」

「葵、ありがとうね。とっても嬉しい…









でも………私の側には居ない方がいいよ」

「………どうして?」

「……病弱だから。私と一緒にいると苦労するのが目に見えてるよ。
だから、気持ちだけで十分だよ」


かな兄とひな兄がいい見本だよ。
私が妹として生まれたばっかりに、自分の時間作れなかったりしてるもん。
病院へ行ったり、看病したり………



「みぃ……体の弱さとか今は関係ないよ。みぃはどうしたい?」

葵の問いかけ。

そんなの決まってる。









「ずっと葵と一緒にいたいよ」
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