俺たちの妹
へにゃりと笑ったみぃは、そのままうとうとしだして、眠ってしまった。

「寝ちゃった……」

無理させちゃったのかな…

それとも疲れてたのかな……

まぁ、少しでも話せて、みぃの中で不安な事も分かったし、よかったかな。






みぃは結局、終業式も出れず、そのまま夏休みに入った。



毎日、司さんに言われた通り、自宅安静の日々を送っている。

「みぃ。おはよ」

そして俺も部活が始まる前の朝と、終わってからの夕方に、みぃの部屋に通うのが日課になっていた。

「葵、おはよ。今日も部活?」

「今日は休み〜。だから、みぃと1日一緒に居れるよ」

「ほんと?嬉しい」

明るい声で答えているみぃだけど、腕には点滴が刺さっていて、ベッドにぐったりともたれている事が多い。

まだまだ体調は戻って無い様だ。


「今日は誰がしてくれたの?」

「今日はね、かな兄だよ。
2人とも点滴上手だから安心だよ」

みぃは、痛いの苦手だもんな……



「今日でもう5日過ぎちゃった……
きっとすぐに夏休みも終わっちゃうんだろうな」

ポツリと呟いたみぃの言葉は、どこか寂しそうだった……
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