俺たちの妹
午後からはみぃも起きていて、話をしたり、勉強したりしながら時間を過ごした。




夕方……

ピンポーン

家のチャイムがなった。

「誰かな?こんな時間に誰かくるなんて珍しい…」

「俺、見てくるよ。待ってて」

「いいの?」

「もちろん」

みぃにこんな危ないことはさせたくないし…


「はい」

インターホンに出る。

「葵?俺だよ。司。早く帰れたんだ」

「司さん?今開けます。
みぃ、司さんだったよ」

「つーくん?こんな時間に珍しいね」

俺が連絡したから、はやく終わらせてくれたんだろうな……




ガチャ

「みぃ。体調どう?」

司さんはみぃを目に写した途端尋ねた。

「つーくん……いつもと変わらないよ」

「いつもと変わらなかったら、ダメだよね…」

俺が言いたかった事をサラッとみぃに言う司さんはやっぱり主治医だなと思った。

「そうなの?現状維持でいいんだと思ってた」

みぃの認識の甘さがこんなところで出た。
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