俺たちの妹

「俺で面白がるなよな」

そう言いながら、机の上にカレーを置くと、ホッとした顔をした司。

「「すみませんでした」」

何故か声を揃えて謝る司と日向。






「ぷっ………アハハハハ」

葵が噴き出して笑い始めた。

「今回は大目に見てやるけど、次同じ様なことしたら、2人にはご飯出さないからな」

「「はい、気をつけます」」

大の大人が怒られる様子って、なかなかレアだな……




それからは、たわいもない話をしながら、食べた。




「ごちそうさまでした。
彼方、ありがとな。美味しかったよ。
俺、みぃの様子見てくるよ」

「司さん、待って。俺も行っていい?」

葵が呼び止める。

「ん?いいよ」

「かな兄、ごちそうさま。美味しかったよ」

そう言って、食べ終えたお皿を流しに持って行く葵。

ほんと、気が利くな。

「いいえ。またいつでも食べに来て、みぃの傍にいてやって」

「ありがと、かな兄。
司さん、お待たせしました」

そう言って、2人はみぃの部屋へ向かった。
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