俺たちの妹


一週間、みぃと共に、体調管理の生活が始まった。

ひな兄が作ったという表も大活躍。

みぃの体調は少しずつ回復しているように思えた。




「みぃ〜、ただいま」

習慣となった、部活後のみぃの部屋への訪問。

「おかえり、葵」

みぃは、ベッドの上にいるものの、本を読んだり、勉強したり、体力が回復してきているからこその行動が出来ていた。

相変わらず酸素は付けているけど……

「体調はどう?変わりない?」

「うん、今日は1日くらくらしなかったの。点滴変えてから効果出てるのかも知れない」

みぃはにっこり笑って答えてくれた。

「そっか。よかった。
今日は学年でチーム作って試合したんだ」

今日1日の話をしながら、俺はみぃの顔色や仕草を見逃さない様に気をつけている。

「葵は、悠人くんと同じチームになったの?」

「今回は違うチームだったから、お互い燃えちゃったよ」

「ふふ。楽しそうだね」

「でも、試合終わった後にはお互いダメ出ししたりしたんだけどね」

「離れてみて分かるコトもあるもんね」

「そうだね。たまにはそんな事もいいよね。
そうだ、みぃ。今日は何食べれた?」

「今日はかな兄が作ってくれたスープ飲めたよ」
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