俺たちの妹
「じゃぁ、俺ちょっとすることあるから」

そう言って、自分の部屋へ行った。

部屋へ着いて、司さんに連絡する。

出てくれるかな……



piriririri…

〔はい〕
〔こんばんは。お忙しい時間にすみません。葵です〕
〔どうした?こんな時間に〕
〔今、お時間大丈夫ですか〕
〔葵からの電話は、時間がなかったら取らないよ〕
〔ハハ、そうでした〕
〔何?相談事〕
〔みぃの事でちょっと〕
〔どうした?〕
〔外出っていつ頃出来そうですか?〕
〔そうだな〜。みぃに一度病院にきてもらって、検査受けて落ち着いてたら大丈夫かな〕
〔検査ですか?〕
〔診察と血液検査と心電図くらいだよ〕
〔心電図ですか?〕
〔念のためだよ。この最近の体調不良の原因がわかるかと思ってね〕
〔その結果次第で、外出出来るか決まるんですか?〕
〔いや、外出は許可するつもりだよ。
みぃも頑張ってるしね〕
〔本当ですか?やったっっ‼︎〕
〔葵も協力してくれたしたしね。
ただ、検査だけしたかったから〕
〔みぃも喜びますね〕
〔あぁ。もし出先で何かあれば連絡してくれればいいから。
葵の事だから、遠出はしないだろ?〕
〔はい。水族館に行こうと思ってて〕
〔二駅行ったところの?〕
〔はい〕
〔葵らしい選択だね〕
〔そうですか?〕
〔みぃの事、1番に考えてる。日差しもないし、休憩しながら歩けるし〕
〔元々、夏が苦手なみぃに外を歩かせたくないし、涼しいところって水族館とか館内のものかなって思って……〕
〔ほんといい彼氏だな。葵は……〕
〔司さんにそう言われると嬉しいです〕
〔ハハ。 じゃぁ、また様子見て、みぃの検査するよ〕
〔お願いします〕
〔じゃぁな〕
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