俺たちの妹


不安そうだったみぃだったけど、少し時間が経つと、寝息が聞こえてきた。

「スースースースー」

そりゃ、今まで家で安静だったんだもん。

疲れるよな……

俺は診察室で、カルテの整理をしながらみぃの検査が終わるまで待った。

「山内先生……」

「あ、前園さん。どうかした?」

「みぃちゃんの検査終わって、服装とか整えていたんですけど、みぃちゃん起きなくて……」

苦笑いの前園さん。

「ほんと?じゃぁ、ここに連れてくるよ」

そう言って検査室まで行くと、みぃはまだ眠っていた。

酸素を付けて、そっと抱き上げると……

「っっっ‼︎」

以前より明らかに軽くなっている。

食欲も出てきてるのに、まだまだなんだな……

ついでにこのまま体重計っちゃおかな。

近くにあった体重計にみぃを抱き上げたまま乗る。


俺の体重を差し引いて………

34kg……

以前、葵が教えてくれた時より少し増えてるけど……

まだまだ40には程遠いな。
< 459 / 702 >

この作品をシェア

pagetop