俺たちの妹
コンコンコン。

「美晴〜。朝だよ〜」

ひな兄が起こしに来た。

「ん、ひな兄おはよ」

ジッと私の顔を見つめるひな兄…


「みぃ、ちょっと具合悪い?」

優しく話しかけてくれる時は呼び名が
”みぃ”になる。

「だ、大丈夫だよ〜」

慌てて答えるけど 咳が出そうっ。


「ほんと?」

そう言いながら、おでこに手を当てるひな兄。


体調不良を勘づかないか内心ドキドキな私。


「ま、隠したって兄貴に見抜かれるだろうけどね」

悪魔の囁きが聞こえた。
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