俺たちの妹
「「おかえり」」

かな兄とひな兄の声が聞こえた。


「あれ?今日は2人とも早いんだね」

きっとみぃの久しぶりの散歩が気になって仕方なかったんだろうな……

「今日は早く終わったんだ」

かな兄はにっこり笑っている。

「それより、散歩どうだった?」

ひな兄は気になって仕方ないみたいだ。


「楽しかったよ。久しぶりの病院以外の道のりだったし」

みぃは笑っているけど、よく聞くと寂しい言葉だった。

「そっか。回復してきたから、できることだし、良かったな」

ひな兄の言葉は、今のみぃには嬉しい言葉だったと思う。

「うん‼︎ 来週は葵の試合があるんだって。
行っても大丈夫かな?
つーくんと桜と一緒に行きたいなと思ってるんだけど…」

「それは、司に聞いてみたら?
主治医は司だし。
でもきっと大丈夫だよ」

「そっか。それもそうだね。
つーくんに聞いてみる」

みぃの明るい声に、ここにいる男3人はどれだけ安心したのか、きっとみぃは知らないだろうな。
< 504 / 702 >

この作品をシェア

pagetop