俺たちの妹
「さっき計った時はギリ39度代だったけど、多分この感じじゃ、40度越えてそうかも」

「40度越えたら美晴、意識保つの厳しくないですか?」

元々体力があまり無い美晴は、高熱を出すと途端に食欲をなくし、水分を取ることもままならなくなる。

そのため、40度を越えると、意識を失うこともよくあるのだ。


「ん〜、今は眠ってるから大丈夫だけど、ちょっと微妙なラインだよね」

ピピッピピッピピッ

タイミングを見計らったかの様に鳴る体温計。

司さんの手を覗き込むと、40.2と表示された体温計が…



「「……………」」


沈黙が起こる。

「どうしよっか、日向」

「えっ、俺っすか?一回美晴、起こしてみますか?」

「そうだな、それから決めよう」
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