俺たちの妹

葵side…

みぃが時々不安な顔をするのは知っている。

楽しくても、穏やかでも、ふとした時に出てくる表情。

さっきは顔は見えなかったけど、きっとそんな表情だったと思う。

何が不安なのか、みぃは絶対言わないのも分かってる。

俺が全部汲み取ってあげれればいいけど……


司さんにも伝えておく方が良さそうだな。


俺はみぃの手を握りながら思った。



「葵、試合はもうお終い?」

俺をじっと見上げるみぃは、ほんと可愛い……


「1年同士の試合は今日で優勝まで決めるから、多くて後2回かな」

「そっか。怪我しない様に頑張ってね」

「ありがと。みぃが応援してくれたら、俺の士気はいつも以上に上がるみたいだよ」

これは、俺だけじゃなく、チームメイト達も感じたらしく、さっきの試合が終わった後に散々からかわれた。

でも、彼女にいいところを見せたいって思うのは、男なら誰でも思うコトだと思う。


「そうなの?じゃぁ、私また応援に行かなくちゃだね」

そう言って笑ったみぃは嬉しそうだった。
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