俺たちの妹
「それじゃぁ、家で待ってます」

「よろしく」

そう言って、司さんと別れた。





「ひな兄、ごめんね……」

俺の腕の中で小さく謝る美晴。

「ん?美晴は何か悪いことしたの?」

俺の問いかけに首を振るみぃ。

「じゃぁ、謝る必要はないよ」

そう言って、車のドアを開けた。

「でも……ひな兄の時間が……」

俺にされるがままな美晴を、助手席に座らせて、シート少し倒した。

「俺が勝手にそこにいただけ。美晴が来てって頼んだわけじゃないでしょ?
俺の好きでやってることだから、美晴は気を遣わなくていいの」

そう言って、運転席に乗り込んだ。

「これ、念のために持ってて」

さっき司さんからもらったビニール袋を美晴に渡す。

素直に受け取った美晴。
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