俺たちの妹
コンコンコン。

病室にノックが響く。

「はい、どうぞ」

日向が答える。

「失礼します。みぃ、どうですか?」

入ってきたのは、みぃの幼馴染の葵くんと桜ちゃんだった。

「葵くんと桜ちゃんじゃん。どうした?」

「お久しぶりです。司さん。
みぃの鞄、学校に置きっ放しのままだったんで、持ってきたんです。
みぃの状態も心配だったし」

葵くんがみぃの鞄を見せながら話す。

「みぃ、眠ってるの?」

みぃの側に寄り、手を握る桜ちゃん。

「桜ちゃん…ちょっと熱が高くてな。
熱が下がるまではこんな状態かも知れない」

「そっか…みぃ、早く良くなってね。
クラスのみんな心配してたよ」

桜ちゃんの言葉に葵くんも頷いた。

「明日、みんな残念がるだろうな。
みぃの存在は大きいからな。
早くよくなれよ…」

葵くんはみぃの頭を撫でた。

「………ん…あ、おい?」
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