俺たちの妹
診察室に着くと、ベッドに降ろされた。

「座るのキツイでしょ、横になってていいからね」

そう言って、色々用意し始めた。




最後に枕を背もたれにしてくれて、起き上がらせてくれた。



「桜…じゃぁ始めるよ」


コクンと頷いた。


「まずは、胸の音聞かせてね」

司は今からする事を教えてくれた。


「少しだけ服を上げてくれる?」

そう言われて少し持ち上げると、スッと服の中に腕が伸びてきた。

「ッ‼︎……」

「冷たかった?ごめんね」

今までの病院の先生との対応の違いに驚いた。

今までの先生はもっと服を上げてって言われてたし、聴診器が冷たい事も気にも止めてなかった。

司なら、安心して受けられそう……
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