俺たちの妹
病院へ着いたら、騒然としていた。

とりあえず、救急へ向かう。

「小林先生っ‼︎」

「日向、悪いな……集団食中毒みたいなんだ。
症状は殆ど酷くないけど、人数が多くて……
悪いけど、判断してくれる?」

「わかりました」

そう答えて、患者さんと向き合った。




ようやく落ち着いたのは、夕方になってから………

「日向、ありがとな。助かったよ」

小林先生が声を掛けてくれた。

「いえ、でも凄い人数でしたね」

「学校の給食だったみたいだからな。でも、重症者が居なくて良かったよ」

小林先生の言葉通り、みんな既に落ち着いて、家に戻った人が殆どだった。


「後は救急で診れるから大丈夫だよ。ありがとな」

「いえ、それでは失礼します」

葵の家へ向かった。
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