少しずつ、見えるミライ
うっわ、どうしよう.......

ちょっと何なの? この状況は。

もう嫌な予感しかしない。



「あの、俺が一方的に気にかけてただけなんです。会えなくなっちゃって寂しいなって思ってたら、友達と亜美ちゃんの様子を見に来た時、未帆さんのこと見つけたから、何だか信じられなくて。すごく嬉しくて。」



二人に突っ込まれてタジタジになった私に彼が助け舟を出す.....ところまでは良かったけど、この言葉が二人の興味を掻き立て、さらなる波紋を呼び起こす。



「え、何? じゃあ、未帆ちゃんに近付きたくて、応募して来たの?」

「いや、もちろんそれだけではないんですけど、未帆さんのこと、もっと知りたいなって前から思ってたから、これは良いチャンスかなって。」

「ふ~ん、そうなんだぁ。」

「店長、やるじゃないですかぁ。」

「.......。」



え~ん。もう、ちょっとぉ!!

さっきはそんなこと言ってなかったじゃん。

どう反応したらいいかわかんないし、これから君と私は二人のオモチャにされるに決まってる。

そう思ってくれるのは嬉しいけど、自らそんな爆弾発言しなくていいってば。
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