地味系男子の意外な素顔




放課後。



「木村くん、帰ろ?」



なんかもう、木村くんと帰るのが日課になってきてる気がする。



「あぁ。」



今日の木村くんは少し不機嫌そうだった。



「ね、ねぇ、木村くん……?」



本当に木村くんはよくわからない。
なぜこんなに怒ってるの?私何かした?



「私、なにかした……?」



ジワリと涙が出てきそうなのをこらえて木村くんに聞く。



すると木村くんは無言で私の腕をつかんだ。

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