最も危険な  ルームシェア
「単価表を見せてみろ。」

私はPCの画面でカーソルを動かした。

「合ってる。間違ってない。」

滝野さんが確認してくれた。

「うそ。」

「ノー・クレームだ。大丈夫。」

「本当ですか?」

「僕の再計算でもこの価格だ。」

「良かった。」

私は声が震えた。

違う意味でまた目に涙がにじんできた。


< 2 / 94 >

この作品をシェア

pagetop