チェンジ!


「たこ焼き、そこに1個落ちてる!

あ、そこにももう1個落ちてるよー!」



「いや、美保。

1個どころじゃない。
8個入りが3個になっちまってる」



俺が真顔でそう言うと、それを聞いた美保はケラケラと笑い出した。



「めちゃめちゃ減ってんじゃんっ!

走ってたこ焼きまき散らすなんて‥‥
あはははっ!」


「‥‥ごめん」

恥ずかしくてうつむいた俺の顔をのぞきこんで、美保が言った。





「いーよ、助けてくれたんだからっ!

2つ買ってるんだし、
もう1つの方、二人で半分こしよっ?」


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