近距離ロマンス


「さっすが昂汰。あたしも同感」




二人はあたしのことを話していた。


話したとおり、あたしは赤点ぎりぎりのがけっぷち女で。


後悔している。



でもでも、あたしが勉強やばいって言ってるのに、こんなふうに邪魔するか?





「ほら、さっきからぜんぜん進んでないしぃ~」



「だまらっしゃい!」





あたしはとうとう我慢ができなくなった。



立ち上がって、二人をにらみつけた。



その二人はにやにや顔で、あたしが怒っているの、ぜったい楽しんでる…。



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