近距離ロマンス
そうですよー。
あたしがテンション低いのはテストでのことですよー。
「まぁ、しかたないじゃん。終わったことは。カラオケでパーッとさ。楽しもッ」
由宇ちゃんがあのかわいい笑顔で先にカラオケに入る。
「どんまい」
あたしの前でガッツポーズをきめて、はげますのは昂汰くん。
由宇ちゃんに続いて、カラオケの中に入った。
…残るは、松本。
あたしの肩に手をおいて、バカにするような笑み。
けど、口調は優しい…。
「俺をどうこうする権利がなくなっただけだし。結果がでなくても怒ったりしねぇしさ」