【完】復讐の元姫



「私にブレザ-貸してくれたからでしょ?

ごめんね、麗寒がりなのに」



そう彼女は言うけど、麗は彼女から離れようとしなくて。



「……あっためて、汐乃」



……本当にもう、人が変わってしまったんじゃないかと思った。



だって、こんな麗見たことないし。



いつも気高いイメージの麗が、こんなに甘えるなんて。



でも、シオにとってはいつものことなのかもしれない。




「あっためるって……」



「………」



「わかったから、そんな顔しないで」



そう言ったシオは、優しく麗のことを抱きしめ返してあげていた。



俺のこと完璧忘れてるよね。



というか、ふたりって元恋人だよね?



何この現在進行形で恋人な感じは。



「……汐乃」



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