【完】復讐の元姫



「お前、なんで今日そんなテンション高ぇんだよ」



鬱陶しい、と吐き捨てた凌。



……ああ、犠牲者が。



「だって、ひさしぶりのこのメンバーだからね。

それより凌、焼死と溺死ならどっちがいい?」



「……どっちも嫌に決まってんだろうが!(俺の仲間に殺人鬼がいる…!!)」



「ふうん?残念。

じゃあ、自殺で」



「……ぜってーやだ」



「じゃあ、何が良い?

選択肢はいろいろあるけど」



「……とりあえず、飯のときにそういう話すんな」




シオが引いてる、と言う凌。



別にひいてはないけど。



ちょっと沙和怖いな、ぐらいだけど。



「まぁ、そうだね」



ふふ、と笑った沙和に、絶対逆らいたくないと思ったのは私だけじゃないと思う。



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