花のような笑顔
親父が死んだ後、黒ずくめの男達は俺に親父の借金を返せと言ってきた。

もちろん、当時の俺は働くことさえできなかったし、返すのなんて無理な話だ。

岡山組に入る事以外生きる道はなかった。

黒ずくめの男達は"明日迎えに来る"と一言残し、去っていった。

迎えに来る…この一言は俺にとって"地獄に連れて行く"とも捕らえることが出来た。


どうせ明日からは地獄が待ってる。

なら暴れるだけ暴れてやろう。

そう思って繁華街で荒れまくった。

喧嘩を売ってくるやつはとことんボコボコにした。

喧嘩などほとんどしたことはなかったが元々運動はできた方で殴られることはあまりなかった。
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