花のような笑顔
華『命を命とも思わねぇ。腹が立ったら誰だろうと殺せばすむと思ってる。』


組「だったらなんだっていうんだよ!!」


華『お前に分かるのか、分からねぇだろうな。大好きな人が、大切な人が目の前でいなくなってしまう辛さ。

人生は間違ったとしてもまたやり直せる。

でもな、命はやり直すことなんてできねぇ!

1つしかねぇんだよ!!!

失ってからじゃ遅いんだよ…。』


私は無我夢中で殴った。

もうすでに意識なんてないやつを。

誰か、誰か…私を止めて…。

そのとき

パシッ。

温かい手が私の手を包み込んだ。


狼『華、もうやめろ。』


そんな狼の声を聞いて安心したのか意識を失った。
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