花のような笑顔
そう思っていると、目の前に人影ができ、その人影はずっと会いたかった人たちに姿を変えた。


華『お父さん…?お母さん…?』


その場で涙が出そうになりながら声をかけると、二人は私が大好きだった柔らかい顔をして微笑んだ。


父『華、ごめんな?ずっと一人で今まで頑張って生きてきたんだよな。俺たちがあの時生きていたら華に寂しい思いをさせずにすんだのにな。』


そうお父さんが申し訳なさそうな顔をして言うが、そんな言葉に私は謝らないでと言う気持ちを込めて顔を左右に振る。


母『華、私たちはずっと空からあなたが生きている姿を見てきたわ。辛いこともたくさんあったようだけれど…大切な人に出会えたのね?私たちは華が大切な人に巡り会えたことが何よりも嬉しいのよ。』


お母さんはそう言って微笑んだ。
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