花のような笑顔
華『狼、お風呂ありがとう。』


狼『あぁ。』


そう言って私のほうを向いた時固まった。


狼『華…なのか…?』


華『うん、黙っててというか言うタイミングなくて言えなかったけど、この姿が本当の姿…。やっぱ気持ち悪いよね…』


受け入れてくれないことが怖くてそう言った。


狼『そんなことねぇよ。

綺麗だ。

その髪もその目も。

だから心配すんな。

言っただろ?手放す気はないと。

ずっとそばにいてやるから覚悟しろよ?』


その言葉に泣きそうになったが抑えた。


華『あ、りがとう…。』


狼『あぁ。』


私の頭を撫でながらそう言った。


狼『じゃあ、俺も風呂入ってくるな?』


華『うん。行ってらっしゃい。』
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