キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「あー、どっと疲れた」
「ふふっ」
そういいながら、心なしか嬉しそうに見える。
葵くんも洸くんと仲直りで来て内心はホッとしてるはず。
本当に、素直じゃない。
「なんだか、不思議」
「なにが」
「こうして、葵くんと二人で歩いてることが」
こうして、自然と話せてること。
葵くんが、千世子って呼ぶ事。
「…そうだ、これ」
「え、あ!…どうしてこれ…」
「食堂で、拾った」
葵くんが差し出したのは、私が探していた映画の半券。
そうか、あの日葵くんとぶつかったんだ。
その時、落としちゃったのか……。