しろっぷ
 またまたオーナーは指揮に夢中になっていたので、代金をオーナーの前に置いて二人は店を出た。
 周りの電気の光も電灯くらいしかなく、何処からか聞こえる犬の声がよく響く。
「送るよ」
「ありがとうございます」
「・・・ゆかり」
 ギュッ。
 kissのように優しい包み込まれ、ゆかりの身体は貴人の一部になったかのような感覚に陥った。
 ガシャン!!
 と、急に誰かが何かにぶつかる音を出し、ゆかりたちはその音のなる方へ。
 その方向を見ると猫の動く影が見え、ゆかりと貴人はホッと安堵。
「・・・そろそろ帰るか」
「そうですね」
 貴人はゆかりを車に乗せ、ゆかりをマンションまで送ったのであった。
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