しろっぷ
「主人は婿養子で仕事上では昔の苗字を使っているざます」
「そ、そうだったんですか・・・」
「それで主人は・・・」
「お元気ですよ。とても親切でお仕事もテキパキしてて」
「そうざます!!私の主人は世界一・・・あっ」
 恭子はまるで思春期の女の子のように顔が真っ赤かに。
「た、確か別居されていると武彦さんが・・・」
「7ヶ月前の私の誕生日に強く言い過ぎて・・・」
 しおらしくなった恭子は身体を縮こませ、乙女のようなため息を。

 待てよ。
 このオバさんと仲村さんが何とか連絡するようにアレをすれば帰れないかな?

 そんなよからぬことを考えたゆかりはほくそ笑んだ。
「金守さん、よかったら仲村さんに連絡するように頼みましょうか?」
「本当にーーーーー!!!あっ、ほ、ほ、本当ざますか?」
「は、はい。しゃ、社長ならご存知かと思いますので。ですから私は一度お暇(いとま)させ・・・」
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