しろっぷ
 無理やり作り笑いを作る正志。
 が、目は捨てられた子犬のような寂しそう目に。
 店を出た二人はその場で解散し、ゆかりは近くにあったバス停まで走った。
 バス停に着くとバスは目で確認出来る距離ほどのところにあり、そのままそのバスに乗車し、近くの席に座った。
 
 これも全て司君パワーのおかげだな。
 いや、神様が私たちのことを応援してくれているのか。

 期待を胸にバスはゆっくりと発進。
 バスの中には何処かの中高生の女の子たちやお年を召された方、油がギトギトの中年男性などがいた。
 中高生の女の子たちは恋バナで誰か好きかなどで話が盛り上がり、中年男性はその声にイライラしていた。
 いい大人がまったく〜♪
 ゆかりは目的地近くに到着するまでの間、窓の外を眺め、司との妄想タイムに浸るのであった。


 それからバスは何のトラブルもないまま、予定どおりの時間に無事到着。
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