歩道橋で会おうね。
「早い早い。
ところで、アユちゃんは?」
〈今日アユは来れません。
アユは委員会に入っていて、忙しいですから〉
「寂しくないアオちゃん。
毎日毎日来てもらっているけど。
アオちゃんも自分のこと、して良いのよ?」
〈大丈夫です。
家に帰っても、特にすることありませんし〉
「アオちゃん優しいのね」
私が、優しい?
「だってアオちゃん、小学生の頃、ハルキにいじめられていて声が出なくなったんでしょう?
普通はそんな人のお見舞いになんて毎日来ないわよ。
恨んで殺す人も中にはいると思うのに。
アオちゃんは変わっているわね」
私やっぱり変わっているんだ…。
「でもハルキのどこが良いのかしら?
確かにあの毒舌さにはキュンッと来るけど。
わたしが言うのもなんだけど、顔も良いし。
でも普通の人は惚れないわよねぇ?」
私のこと変わっているって言ったけど。
羽菜さんも十分変わっていますよ。
「そうだわ!」
羽菜さんは突然大声を出した。
私の体も驚き、ビクッとなる。