歩道橋で会おうね。







するとハルキくんは“あの”極上の笑顔を浮かべた。

この笑顔が浮かぶ時は…まさか!




「僕は今まで多くの人に出会ってきましたが、10点などと言ったこの世のモノとは思えないほど低い点数を見たのは初めてです。
どうやったらこんなに低い点数を取れるのか、逆に教えていただきたいですね。
そして何故こんなにも低い点数を取ったのに、あなたは笑顔でいられるのか。
僕には驚きしかありません」



来たよ毒舌攻撃。

極上の笑顔を浮かべた時は毒舌攻撃だから。

ほんの数日しか話したことないけど、それだけはわかっているよ!

だって出会ってすぐ笑顔の後の毒舌攻撃だもの!!



私がシュンと肩を落とすと、ハルキくんは溜息を吐いた。



「そんなので生きて行けるのですか?」




え?

生きられるのか心配された!

そんなの初めてだよ…。




〈ハルキくんにはわからないよ。
ハルキくん頭良さそうだもん。
大体、高ノ宮男子に通っている時点で、それはわかるよ〉

「アオは学校どこですか?」

〈高ノ宮高校。どうせ頭悪いですよ〉

「あそこは不良校だと先生が毎度仰っていますが。
不良は不良でも、馬鹿校なのですね。
初めて知りましたよ」



かっこいい顔してそんなことサラッと言うなよ。

許しそうになるじゃないか。






< 33 / 259 >

この作品をシェア

pagetop