歩道橋で会おうね。
第1章~歩道橋の上~

ジンクス








☆☆☆




あの日から7年後。

私、高岡碧愛(たかおか・あお)は高校2年生になっていた。




あの日、私はシロガネの一言によって、声を失った。

本当に突然だった。



あの一言を聞き、その日の夜は眠れなかった。

ずっと“明日はどんなことされるのだろう”と恐怖に怯えていた。

そうしていたら、次の日声を失った。



声を失ったことで更にいじめられると思い学校には行けず卒業を迎えた。

中学校では校長先生がとても良い人で、テストの日だけ時間を送らせ校長室へ登校し、テストだけ受けて帰った。

今私が通う高校を紹介してくれたのも、その校長先生。

校長先生だけでなく、両親を亡くし声をなくした私を引き取ってくれた親戚もとても良い人。

高校進学に必要なお金を出してくれた。

その代わり、休まず通うことが条件になった。



担任が予め私が声を出せないことをクラスメイトに話してくれたので、自分から言うこともなくなった。

担任は親戚から私の声が出なくなった原因を聞いているので、何かあったらすぐに言うよう、優しくしてくれた。

高校の校長もとても良い人で、同じ高校に進学した幼馴染も、3年間同じクラスにしてくれることを約束してくれた。

両親を亡くしたりいじめられたり友人に責められたりと、良いことのなかった小学校時代だったけど、

中学からはとても良い人に囲まれている。



現在のクラスではいじめもないし、幼馴染が一緒にいてくれるから。

寂しくないわ。











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