The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「おい、何食ってるんだよ?」




雲丹の試食に感動していると、買い物を済ませた俊哉が私の所へ戻ってきた。




「あっ、いいもの食ってるな!

美味いか?」




「うん!すごく美味しい!」




口の中に残る雲丹の風味を堪能しながら、私は俊哉に笑顔で感想を述べた。




「ふぅん、雲丹好きなの?」




「好き!

でも、こんなに美味しい雲丹は初めてだよ!」




「そっか。じゃあ……。」




俊哉は目の前にある雲丹に注目している。


そして掌の感覚で雲丹の鮮度を少し確認した後、目の前に立っていた店員のおじさんに向かいこう話し掛けた。
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