The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
この状態は非常にまずい……。


やってはいけない事の中でも、きっと最低なものなのだと思う。




「なぁ、とりあえず早く服着ろよ。

いくら幼馴染みって言っても、今のお前は立派な大人の女性なんだから……。」




俊哉は呆れ顔で私に着衣を促す。


私は一先ず落ち着きを取り戻し、彼の言葉にこくりと頷いた。




「脱衣所にいるから。

服着たら声掛けて?」




俊哉はベッドから立ち上がり、私から目を逸らしながら脱衣所の方へ歩いて行く。




床に散らかった自分の服を回収し着用する。


洋服に袖を通しながら、私は昨夜の記憶を必死に思い出そうとしていた。
< 154 / 376 >

この作品をシェア

pagetop