The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
私の周りには“じゅん”という名前の男性がいない。



しかし私は、俊哉と再会するまで彼の存在をすっかり忘れていた。


もしかしたら、この“じゅんくん”も、俊哉の時と同じように私の記憶の中から一時的に失われてしまった存在なのかもしれない。




リアルに繰り返されるあの夢は、彼と再会する事を暗示するものなのではないか。


そんな期待を密かに持ちながら、私は自分が引いたおみくじの札を神社の境内近くの木にしっかりと結び付けた。
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