The second partner ~夢と英雄と雪解けの記憶~
「ようやく出たか。

実は行きたい所があるんだけど……。

次はそこに行かせてもらってもいいか?」




アヤは嬉しそうに笑い、さっさと私の手からサイコロを回収した。


そして車のキーを回し、とても嬉しそうに鼻歌を歌いながらエンジンを掛ける。




「……アヤの行きたい所って?」




何も言わず元来た道を引き返すアヤ。


彼はニコニコ顔を緩ませたまま、意味深な返答を私に告げる。




「まだ内緒。

着いてみればきっとわかるよ。

……都那は寝てていいからな?」




「……?うん、わかったよ。」
< 314 / 376 >

この作品をシェア

pagetop